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2018年12月9日日曜日

ビクタープラスシリーズ

ビクター(旧花園工具)から、プレミアムなビクタープラスシリーズが登場した。

シリーズには現在ペンチ/ニッパーと工具ホルダーがラインナップされている。

ペンチ・ニッパーのシリーズは、偏心設計を基本に二色成型のグリップに加え、高出力レーザーによる特殊な焼入れ、手作業による磨き処理の上にメッキを施すという非常に手の込んだ造りだ。他の工具と違う事はひと目で分かる輝きが特徴的だ。

一方のホルダーのシリーズは、バッグ等でおなじみの高耐久なコーデュラナイロンを使用した、これまたハイスペックな造りだ。

価格は、ペンチ/ニッパーのシリーズで実売価格が5,000円を超えている。ほかの工具に比べて高額だ。しかし使用頻度の高い工具ならば特に、存分に奮発して高品質にこだわってみるのもアリだろう。

ビクター 新製品紹介ページ



受験の定番、175mmのペンチ。受験用に買ったら、合格するまで後に引けない気持ちを作るのにもいいかも。
VICTOR(ビクター) ペンチ ビクタープラス ZP70-175


細かい作業に取り回しの良い小さめ150mmニッパー。
VICTOR(ビクター) 強力ニッパ ビクタープラス ZK70-150

2018年9月3日月曜日

ケーブルカッター

第二種電気工事士の実技試験では、それほど太いケーブルを使わない。しかしそうは言っても、試験本番の直前に繰り返し追い込みの練習をしていて、何度も配線や加工の作業を続けていると、手に痛みや疲れを感じて来るものだ。特に3芯VVFケーブルや2.0のVVFケーブルの切断は、手へのダメージが蓄積しやすい作業ではないだろうか。

受験指導者の中には、VVFケーブルの切断にあたっては、今もなお、JISのペンチを使って切断せよ、という伝統に則った教え方をしている人も居るようだ。「ペンチを使ってこんな事もできない様では一人前じゃない」みたいな事をすぐに言いたがるのは従来わが国にありがちなひとつの風潮であった。しかし、2.0mmのVVFのさらに3芯ともなると、ペンチを使って切断する工程はさすがにひと苦労だというのが多くの人の本音ではないだろうか。


正直こういうどうでもいい部分でわざわざ苦労して、受験対策中の余計なストレスを増やすような事は、できる限り回避したいものだ。こんな時にちょうど役立つ工具に、ケーブルカッターというものがある。なにも手が痛いのを我慢してペンチで作業しなくたって、早く品質よく配線が完成すれば、試験にも合格するし現場での実務でもOKなのだ。色々な考え方をする人が居るとは思うが、このサイトは、ペンチ以外に快適に作業できる工具があるのなら、むしろそれを使って作業すれば良いではないか、という考え方だ。

一般的なペンチでVVFケーブルを切断する仕組みは、刃と刃をぴったりと突きつける様にして、押し切る様にして切る。一方、ケーブルカッターは、ハサミの様にすれ違う一対の刃によってせん断して切る。これらの切断のメカニズムの違いで、工具を扱う手に掛かる負担も異なっている。一般的には、ケーブルカッターの様にせん断して切る工具のほうが、手への負担がだいぶ小さい。

ケーブルカッターと同様にせん断する方式でケーブルを切断するのがホーザンのP-958のようなVVFストリッパーだ。この種のストリッパーを試験で使用する人は、ケーブルを切断する時にペンチでなくストリッパーを使うと、手への負担が少なく、楽に切断できる。

しかしこの様なストリッパーを使わず、例えばベッセルのプロコンなどの、機械式のVA線ストリッパー(ガチャガチャと動くあの便利なタイプ)を使おうと考えている人などの場合はどうしたら良いだろうか。P-958の様なストリッパーを用意してしまっても良いのだが、それなりに価格が高いので、費用の負担が増えてしまう。そこでケーブルカッターを使う事をおすすめする。P-958の様な多機能なストリッパーと比べれば、ケーブルカッターの方が安価で手に入る。

試験直前の追い込みでたくさん練習する場合などは、ワイヤーストリッパーを使うという選択肢も予め考慮しておくと良いだろう。


ベンチでも切れ味に定評があるフジ矢は、ケーブルストリッパーでも安定の切れ味。


低価格ながら、信頼の燕三条クオリティ。コスパで選ぶならツノダ。



あまり他のメーカーとカブらない緑色のグリップは、他人の道具と見分けが付きやすい。こだわりのエンジニア。

2018年7月10日火曜日

コスパの高いツノダに注目

工具売り場で「ツノダ」というメーカーを最近よく見掛けないだろうか。

フジ矢やスリーピークス技研といった有名電工工具メーカーの製品と比べると、少し控えめの価格設定のペンチやニッパー等が目を引く。それでいながら、手にとってみると製品の仕上がりは見た目もしっかりとしていて、「TTS」という刻印は、そこらにありがちな安物とはひと味違う、ある種の風格を感じさせる。


実はこのツノダ、日本の工具の聖地のひとつに数えられる燕三条発の、50年以上の伝統を持つ老舗メーカーだったのだ。

そのツノダは、1990年代始めからタイに生産拠点を設立した。タイといえば今でこそ、自動車産業などをはじめ、日本の幅広い製造業で生産コストとクオリティのバランスが優れている国として有名で、多くの企業が工場を構えているが、90年代始めの時点ですでにタイのポテンシャルに注目し進出しているとは、まさに先見の明である。それから30年近くも経験値を積み上げてきた。

タイというのは、ピンと来ない人も多いかもしれないが、アジアの自動車産業の重要拠点で、東南アジアで最初に自動車エンジンの量産体制を整える事に成功した国で、世界有数の工業国のひとつなのだ。

少し安価ながらも良質な製品を提供できるのは、燕三条の伝統とタイでの長年の生産ノウハウの蓄積との両方を兼ね備えたツノダならではの仕事だったのだ。

はじめのうちは、見かける製品といえばもっぱらJIS規格のペンチやスタンダードなニッパーであった。それらは、価格に対して非常にクオリティが高い製品として強く印象的に残る良品であった。ここ最近はさらに、圧着工具のラインナップも追加され、売り場でもよく見かける様になった。スタンダードなJIS規格の良品というこれまでのイメージを打ち破るかのように、JIS規格品よりもより高機能を実現するために敢えてJIS規格外となるタイプの、プレミアムな製品も見かける様になってきた。それらは同社のJIS規格品と比べれば確かにいくらか高価だが、他社製品と比べると、相変わらずの高コスパぶりを発揮している。

国家試験の受験用に、しっかりした品質のものが欲しいけどできるだけお金はかけたくない、という人も、はたまた現場での日常使いにコスパの良い工具を探している人も、まだ試していない人は一度は試してみる価値があると思う。市場を席巻する可能性を秘めた、この先注目すべき高コスパのメーカーだ。


試験の定番、175mmのJIS規格ペンチは安心の品質ながら驚きの低価格。

TTC JIS ペンチ 175mm CP-175

リングスリーブでミスした部分の細かい切断に。1000円を切る驚きの価格。


TTC 強力ニッパー JIS 160mm CN-160



整形グリップ+偏心タイプのハイスペックでも、ツノダならばこの低価格。

ツノダ パワーペンチ 200mm PW-104DG



最近ラインナップに加わった圧着工具のシリーズ。相変わらずの低価格・高品質。もちろんJIS規格準拠で試験での使用も可能。
ツノダ 圧着工具 リングスリーブ用 TP-R JIS

2018年3月19日月曜日

偏心ペンチとは

偏心ペンチとは、ペンチの進化系のひとつである。

どんな風に進化しているのかというと、より少ない握力で楽にケーブルが切断できるように改良されている。

ふつうのペンチ、すなわち従来のJIS規格のペンチの支点の位置から、もっと刃に近い位置にずらしてあるのが偏心ペンチだ。

偏芯ペンチとJIS規格品との支点の位置の違い
この事により、てこの効果がより大きくなり、同じ長さのペンチでも、より小さい握力で切断できる。あるいは、同じ握力でより強い切断力が得られる(バリニオンの定理)。
支点の形状や支点位置の寸法などは各メーカーの工夫による独自設計になっている。そのため、JIS規格からは外れる。

ただし、一般的にJIS規格品よりも価格が高価である。

試験本番の直前はきっと多くの受験生はたくさん練習をすると思うのだが、そんな時に2.0のケーブルをペンチで切るとちょっと手が痛いんだよなあ、なんて感じる人は、こういうペンチを使うといくらか楽になるのではないだろうか。試験以外でも、現場でたくさんケーブルを切断する場合などは、メリットがあるだろう。

偏心ペンチの定番ロングセラー。長めの刃で3芯ケーブルも楽にカット。
フジ矢 偏芯パワーペンチ200mmの製品写真
フジ矢 偏芯パワーペンチ200mm


二種電気工事の受験用工具セットによく採用されている175mmの偏心仕様。
フジ矢 ハイパワーペンチ 175mmの製品写真

フジ矢 ハイパワーペンチ 175mm




太いグリップに、落下防止ケーブル取付け穴つき。実務のヘビーユーザーに便利な仕様。
ロブテックス パワーペンチ J200PWP

2018年3月4日日曜日

ホーザン VVFペンチ

今日紹介したいのは、ホーザンのこんな形のペンチです。刃の形に特徴があり、一般的なJIS規格のペンチとは見た目がだいぶ違います。

ホーザンVVFペンチの写真

指定工具のうち、ケーブルをカットする工具といえば、ペンチです。しかし実際のところ、JIS規格のペンチでは、ケーブルをそれほど切断しやすくはありません。1.6mmの2芯などならまだ良いのですが、2.0mmの3芯ともなるとそれなりに握力が必要で、ちょっとしんどいです。

そんな場合に、指定工具に加えて下の写真の様なVVFケーブルストリッパーを持ち込むと、この刃で切断すればペンチで切断するよりもだいぶ楽に切断する事ができます。

ホーザン VVFストリッパー P-958

JIS規格のペンチとの切断しやすさの違いの秘密は、刃の仕組みの違いにあります。JIS規格のペンチは、2つの刃がぶつかり合う様になっており、ちぎる様な切り方なのですが、VVFストリッパーは、一般的なハサミと同様、2枚の刃がすれ違って、せん断する様になっています。こういう切り方の方が、楽に切断できるのです。

ホーザンVVFペンチの先端部分の写真
ホーザンVVFペンチの先端部分

ホーザン VVFペンチが特におすすめなのは、例えば、下の写真の様な下の写真の様なVA線ストリッパー(ガチャガチャ)を使用する人です。


このVA線ストリッパーには、ケーブルを切断する機能はありません。そのため切断には別の工具を使う必要があるわけですが、上に書いたとおり、JIS規格のペンチではあまり切断しやすくはありません。だからといって、結局P-958のようなVVFケーブルストリッパみたいなものも追加するのでは、出費がかさみますし、大ぶりな工具がかさばってしまいます。

そこで、ペンチを敢えてJIS規格ではない、このVVFペンチにしてみるのがおすすめです。工具の数を増やすこともありませんし、ケーブルの切断もラクにできます。

ちなみに、このホーザンのVVFペンチですが、他のメーカーはこのペンチによく似たペンチを以前から発売しています。以前にこの記事で紹介しています。
しかし、手持ちの工具を全てホーザン製で統一したいという根強いホーザンファンの人も居ると思いますので、そういう人にはこのホーザンのVVFペンチがおすすめです。
ホーザンVVFペンチの写真
ホーザン VVFペンチ

2018年1月11日木曜日

スリーピークス 電工Fペンチ

ペンチは第二種電気工事士試験の指定工具に含まれている。定番は175mmのJISマーク付きのタイプで、受験用工具セットを購入する場合は、だいたいそれが入っている。
しかしペンチは必ずしもJISでなくとも良い。確かにJIS製品には、ハズレが無い。一方、JIS無し製品に関しては、JIS製品よりも安くて粗悪なものにばかり目が行きがちだが、逆にJISよりももっとプレミアムな仕様になっており、その結果JIS規格から外れているという製品もある。
プロの職人が使う工具メーカーがそうしう製品を作っている。例えば、ペンチだとかモンキーレンチなどには、そういう製品が多い。
ペンチ自体はある程度汎用性のある工具で、VVFケーブル以外にも様々なケーブルやコードを切断する事が想定されている。そればかりか、電気工事の用途ばかりとは限らない。なので、JIS規格のペンチは電気工事士技能試験でVVFを加工する作業にも使えるけれども、目一杯そういう作業に最適化されている工具という訳ではない。
一方、電気工事の実務に目を向けると、VVFケーブルは実によく使われている。VVFを加工する作業ばかりが作業の大半を占めるという現場も珍しくはない。そういう実務的なニーズがあるので、JIS規格のペンチよりももっとVVFケーブルに特化して作業をしやすい様に設計された製品も市販されている。そうした製品の中でとても有名なペンチのひとつがこれだ。
第二種電気工事士の実技試験でも、扱うケーブルのほとんどがVVFケーブルな訳なので、このペンチを使うと、JISのペンチを使うよりも、きっと快適に受験できるだろう。
大きな特徴は、JISのペンチは刃が付き合わされる様に閉じるのに対して、このペンチでは刃がハサミの様にすれ違う。JISのペンチの様に挟み切るのでなく、せん断するのである。
この違いにより、 グリップを比較的軽い力で握るだけで、すんなりとケーブルを切断する事ができる。ハサミの様なタイプのVVFケーブルストリッパーを使ってケーブルを切断するとペンチで切断するよりも楽に感じるのは、同様の理屈だ。
例えば、ハサミの様なタイプのVVFケーブルストリッパーではなく、自動式のVA線ストリッパーを使う場合には、ケーブルの切断はペンチで行う事になると思う。その際に、JISのペンチでなくこのペンチを選ぶと、ケーブルの切断も楽に行う事ができる。非常に作業が早く進みそうな組み合わせである。

価格は少々高めだが、検定試験に限らず、実務でもVVFの加工を多く行う人は、持っていて損のないアイテムではないだろうか。

スリーピークス 3.peaks 電工Fペンチ 220mm DF-220