どんな風に進化しているのかというと、より少ない握力で楽にケーブルが切断できるように改良されている。
ふつうのペンチ、すなわち従来のJIS規格のペンチの支点の位置から、もっと刃に近い位置にずらしてあるのが偏心ペンチだ。
この事により、てこの効果がより大きくなり、同じ長さのペンチでも、より小さい握力で切断できる。あるいは、同じ握力でより強い切断力が得られる(バリニオンの定理)。
支点の形状や支点位置の寸法などは各メーカーの工夫による独自設計になっている。そのため、JIS規格からは外れる。
ただし、一般的にJIS規格品よりも価格が高価である。
試験本番の直前はきっと多くの受験生はたくさん練習をすると思うのだが、そんな時に2.0のケーブルをペンチで切るとちょっと手が痛いんだよなあ、なんて感じる人は、こういうペンチを使うといくらか楽になるのではないだろうか。試験以外でも、現場でたくさんケーブルを切断する場合などは、メリットがあるだろう。
偏心ペンチの定番ロングセラー。長めの刃で3芯ケーブルも楽にカット。
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フジ矢 偏芯パワーペンチ200mm |
二種電気工事の受験用工具セットによく採用されている175mmの偏心仕様。
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フジ矢 ハイパワーペンチ 175mm |
太いグリップに、落下防止ケーブル取付け穴つき。実務のヘビーユーザーに便利な仕様。
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ロブテックス パワーペンチ J200PWP |