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2020年5月17日日曜日

ツノダ (King TTC) VVFストリッパー VAS-230のおすすめポイント

コスパの高さで当サイトも注目しているツノダから、VVFストリッパーVAS-230が発売された。
VVFストリッパーといえば、第二種電気工事士の試験では非常によく使う工具なのだが、これまで、ホーザンのP-958とMCCのVS-4Aという2強体制が長く続いてきた。そこへこのツノダのVAS-230はゲームチェンジャーとなるポテンシャルをも秘めた、かなりの良品である事が分かった。
VAS-230の製品写真
写真:ツノダ公式サイトより

機能


VAS-230で可能な作業は、
  • 電線の切断
  • シースの剥ぎ取り(1.6mm2芯/2.0mm2芯/1.6mm3/2.0mm3芯)
  • 芯線の被覆の剥ぎ取り(1.6mm2芯/2.0mm2芯/1.6mm3/2.0mm3芯)
  • ケーブル先端の輪づくり
  • 長さの測定
 だ。これはホーザンのP-958ともVS-4Aとも同じである。比較して不足している機能は特に無く、逆に、ホーザンのP-958とVS-4Aではできないプラスアルファの作業ができるかというと、そういう事もない。

 サイズと重量 

  • 全長 238mm
  • 重量 220mm
P-958とVS-4Aとの3者で比較すると、全長は長い方のP-958の225mmよりも13mm大きく、重量はP-958とVS-4Aともに210gであるのに対し220gだ。全体的にやや大柄だ。しかしこの程度の違いだと、気になる程ではない。

注目すべきポイント

細かい部分について見ていくと、後発メーカーが満を持して投入した新製品であるだけに、P-958やVS-4Aと比べたときに弱点らしい弱点が見受けられない。
逆に細かい点が先行する2製品よりもよくできている。具体的には、
  • 両面にスケールが付いている
  • バネが外側に突出していない
  • グリップにツバがなく、その代わり指の位置が決まりやすいように凹凸をつけてある

 という部分だ。

両面にスケールが付いている点に関してVAS-230を評価できるポイントは、特にP-958に比べて使いやすいという点だ。P-958は、片面には工具の機能を示すアイコンが、裏側の面にはスケールが描いてある。それらはどちらも同じ色で描かれていて、パッと見て見分けが付きづらい。スケールを使おうと思ったら裏側でした、みたいなトラップによく引っかかってしまう。VS-4Aはまた違っていて、アイコンもスケールもすべて片側の面に集めてある。これだと、「何か描いてある方」を見ればそちらの面にスケールがあるので、見分けが付きやすくて、P-958に比べて地味に使いやすいのだ。ではVAS-230はどうなっているのかというと、どちらの面にもスケールが描いてあって、裏表関係なく使えるという、これまた便利な仕様になっている。ただ、両面に描かれているスケールが同じではなく、ちょっと違う。片側のスケールがもう片側に比べてスカスカになっている。二種電気工事士試験にはどちらの面のスケールでも対応できるのだが、これを両面とも全く同じ様に描いておいてくれると、なお一層使いやすくなる筈だ。ここに関しては今後の改良に期待したい。

バネに関しては、P-958もVS-4Aも、板バネが突出したタイプだった。その突出した部分に物が引っ掛かりやすいというのは弱点だった。しかしこのVAS-230はバネが突出しない様に形状が工夫されている。P-958やVS-4Aのバネの弱点を確実に意識したうえでの設計ではないかと考えられる。

 
グリップの形状に関しては、VS-4Aのグリップには、P-958には無いような大きめのツバがあり、それによって握りの定位置が決まりやすくなっている。しかし他方ではそのツバが工具差しや腰袋のフチと干渉して収納しにくいという欠点にもなっていた。VAS-230はというと、ツバは無いながら、グリップに凹凸を付ける事で、工具差しや腰袋のフチへの干渉を避けながらも、握りの定位置が決まりやすい様になっている。

価格



VAS-230はまだ発売直後という事もあり、販売価格の変動が激しい。もう少し流通の状況が落ち着いてきたら、コスパの高さで定評のあるツノダであるだけに、P-958やVS-4Aより安い販売価格に落ち着く事も期待できる。

第二種電気工事士の受験向けの工具では、久々にインパクトのある新製品のリリースだ。圧着工具、そして今回登場のVVFストリッパーVAS-230と、相変わらずコスパの高い製品を次々とリリースするツノダから目が離せない。

ツノダ(Tsunoda) VVFストリッパー VAS-230

2020年1月5日日曜日

フジ矢 KUROKINシリーズ

フジ矢から、工具や腰袋の新シリーズ「KUROKIN(黒金)」が発売された。

従来も黒のウエストラインシリーズ、明るいメタリックグレーのパールシリーズ、オレンジのグリップで統一された工具シリーズなど、すっきりとしてデザイン性に優れた印象のフジ矢製品であったが、新発売のKUROKINシリーズはこれまでのフジ矢製品同様にすっきりシンプルなのに加え、シックさと高級感も感じさせる、工具の世界では割と珍しいテイストが特徴だ。
さらにこのKUROKINシリーズ、工具も腰袋も共に含まれた、幅広い製品ラインナップであるのも珍しい。工具のシリーズは電気工事系の工具に加え、配管工事系の工具も含まれている。電気工事業ばかりでなく、設備工事業にも使えるラインナップとなっている。
他のシリーズと比べるとハイスペック・高機能の製品で固められており、ワンランク上の作業性が得られる。機能性・外観ともに、企業のイメージ向上にひと役買ってくれるに違いない。思い切ってユニフォームの一部として全面的に採用してみるのも手だ。



フジ矢の看板商品のひとつとも言えるペンチ。手への負担が少ない偏芯タイプ。
フジ矢 偏芯パワーペンチ(黒金・シャックル付)225㎜ 偏芯テコでらくらく切断 3000N-225BG


グリップエンドにナット/ボルトを
スピーディーに回せるマルチスパナを搭載。


フジ矢 クイックモンキーレンチ(黒金) 0~32mm (軽量・開き幅ワイド) FGP-32-BG


大量の結線もサクサク捗るストリッパは、素早く握れる様にハンドルの開きを極小に設計。
フジ矢(Fujiya) VA線ストリッパ 黒金 FVA101-BG


腰袋はタフさもワンランク上の素材を採用。
フジ矢 腰袋スタンダード3段(黒金) PS-23BG 水・汚れ・こすれに強い素材


統一感のあるデザインがぐっと引き立つサポートベルト。
フジ矢 サポートベルトL(黒金) PS-SLBG

2018年10月26日金曜日

燕三条ものづくりメッセ2018を開催中

10/24(水)-10/26(金)まで、燕三条地場産業振興センターで燕三条ものづくりメッセ2018を開催中。燕三条の金属製品メーカーが一同に介し、技術をPRする展示会。

今回は国内メーカーに加え台湾のメーカーも出展。電気工事の現場でおなじみのメーカーからは、シンワ測定、新潟精機、兼古製作所、小林工具製作所、ツノダ、トップ工業などが出展。

2018年8月8日水曜日

圧着工具の「エビ」は上場企業だった?

「エビ印(LOBSTER)」といえば、圧着用工具でおなじみだ。比較的安い価格で頼れる安心品質のリングスリーブ圧着工具は、第二種電気工事士試験の受験用工具の定番中の定番のひとつだ。

そのエビ印(LOBSTER)の工具を製造しているメーカーが「株式会社ロブテックス」だ。株式会社ロブテックスは、実は東証上場企業だ。現在は東証二部上場で、証券コードは5969だ。

本社は東大阪市で、2018年3月期の売上高は600億円を超えている。圧着工具以外にはどんな製品を作っているのかというと、電気や設備系の工事向けを中心としたハンドツールの他に、電動工具やエアー工具の本体やコンポーネントを作っている。製品ラインナップはかなり幅広く、総合工具メーカーと呼べるだろう。

会社の歴史は長く、公式サイトによれば、 今から130年前の1888年(明治21年)の創業だという。当初は理髪用のバリカンの製造を行っていたというから、ちょっと意外である。

リングスリーブ圧着工具がなんと言っても有名なロブテックスだが、ほかにも有名な工具がある。第二種電気工事士の試験で使う工具では、ウォーターポンププライヤーも有名だ。「アンギラス」という名前の製品は、設備工事業者の間でもよく知られた人気の製品だ。

何となく老舗を感じさせるロゴではあるが、上場企業だというのは意外だと感じる人も多いのではないだろうか。私自身も使いやすさを実感しているユーザーのひとりだが、上場企業ならではの安定した品質は、未体験の人も一度試してみる価値があるだろう。


電気工事士試験でエビと言えばコレ。耐久性、精度、控えめな価格と、弱点なし。カーブしたグリップが片手で扱いやすく、よくできている。
圧着工具(リングスリーブ用) AK17A 


一部の職人はウォーターポンププライヤーの事をアンギラスと呼ぶ。アンギラスはロブテックスの商品名。信頼性が高く、これでないとダメだという指名買いも多い。
アンギラス 250mm WP250ND

2018年7月10日火曜日

コスパの高いツノダに注目

工具売り場で「ツノダ」というメーカーを最近よく見掛けないだろうか。

フジ矢やスリーピークス技研といった有名電工工具メーカーの製品と比べると、少し控えめの価格設定のペンチやニッパー等が目を引く。それでいながら、手にとってみると製品の仕上がりは見た目もしっかりとしていて、「TTS」という刻印は、そこらにありがちな安物とはひと味違う、ある種の風格を感じさせる。


実はこのツノダ、日本の工具の聖地のひとつに数えられる燕三条発の、50年以上の伝統を持つ老舗メーカーだったのだ。

そのツノダは、1990年代始めからタイに生産拠点を設立した。タイといえば今でこそ、自動車産業などをはじめ、日本の幅広い製造業で生産コストとクオリティのバランスが優れている国として有名で、多くの企業が工場を構えているが、90年代始めの時点ですでにタイのポテンシャルに注目し進出しているとは、まさに先見の明である。それから30年近くも経験値を積み上げてきた。

タイというのは、ピンと来ない人も多いかもしれないが、アジアの自動車産業の重要拠点で、東南アジアで最初に自動車エンジンの量産体制を整える事に成功した国で、世界有数の工業国のひとつなのだ。

少し安価ながらも良質な製品を提供できるのは、燕三条の伝統とタイでの長年の生産ノウハウの蓄積との両方を兼ね備えたツノダならではの仕事だったのだ。

はじめのうちは、見かける製品といえばもっぱらJIS規格のペンチやスタンダードなニッパーであった。それらは、価格に対して非常にクオリティが高い製品として強く印象的に残る良品であった。ここ最近はさらに、圧着工具のラインナップも追加され、売り場でもよく見かける様になった。スタンダードなJIS規格の良品というこれまでのイメージを打ち破るかのように、JIS規格品よりもより高機能を実現するために敢えてJIS規格外となるタイプの、プレミアムな製品も見かける様になってきた。それらは同社のJIS規格品と比べれば確かにいくらか高価だが、他社製品と比べると、相変わらずの高コスパぶりを発揮している。

国家試験の受験用に、しっかりした品質のものが欲しいけどできるだけお金はかけたくない、という人も、はたまた現場での日常使いにコスパの良い工具を探している人も、まだ試していない人は一度は試してみる価値があると思う。市場を席巻する可能性を秘めた、この先注目すべき高コスパのメーカーだ。


試験の定番、175mmのJIS規格ペンチは安心の品質ながら驚きの低価格。

TTC JIS ペンチ 175mm CP-175

リングスリーブでミスした部分の細かい切断に。1000円を切る驚きの価格。


TTC 強力ニッパー JIS 160mm CN-160



整形グリップ+偏心タイプのハイスペックでも、ツノダならばこの低価格。

ツノダ パワーペンチ 200mm PW-104DG



最近ラインナップに加わった圧着工具のシリーズ。相変わらずの低価格・高品質。もちろんJIS規格準拠で試験での使用も可能。
ツノダ 圧着工具 リングスリーブ用 TP-R JIS

2018年5月9日水曜日

ホーザンP-958とMCC VS-4Aを徹底比較

目次


大きな優劣の差は無い
ホーザンとMCCについて
サイズ
グリップの形
アイコンと目盛りの表示面
板バネの枚数
価格



大きな優劣の差は無い

結論としては両者に大きな優劣はない。機能はどちらも
  • 電線の切断
  • シースの剥ぎ取り(1.6mm2芯/2.0mm2芯/1.6mm3/2.0mm3芯)
  • 芯線の被覆の剥ぎ取り(1.6mm2芯/2.0mm2芯/1.6mm3/2.0mm3芯)
  • ケーブル先端の輪づくり
  • 長さの測定
が可能だ。材質や刃の切れ味、質感にも大きな違いはない。どちらも国内有名メーカーの製品であるだけに、品質は良好だ。どちらかを選んだら失敗する、というものでもなさそだ。細かい違いに注目して厳選するもよし、価格やカラーで選ぶもよし、といったところだ。
 P-958の旧モデルにあたるP-957はP-958よりも少し機能が少なく、そのためVS-4Aと比べても少し機能が少なかった。しかし現行のP-958になってからP-958とVS-4Aには機能上の違いと呼べるようなものはなくなった。P-958が2013年に発売開始されてからもう7年近くも経ち、デッドストックのP-957も見かけなくなってきた。

 ホーザンとMCCについて

ホーザンは大阪市に本社がある、60年以上の歴史を持つ老舗工具メーカーである。電気工事士試験の受験者の間では非常によく知られた有名なメーカーである。電気工事関係の工具以外には、自転車向けの工具や産業用の光学機器など、どちらかというと精密な分野の工具を取り扱っている。このブログにも特集した記事があるので詳しくはこのリンク先を参照して頂きたい。
一方のMCCは、株式会社松坂鉄工所というメーカーのブランドだ。松坂鉄工所は三重県津市に本社のある100年以上の歴史を持つ老舗だ。電気工事士試験でお馴染みの工具といえば、このVS-4Aの他に、ガチャッと握って自動的に被覆を剥ぎ取るタイプのVA栓ストリッパーなどが有名である。電気関係の工具以外には、鉄筋や鉄骨などの躯体工事や、設備工事向けなど、ホーザンに比べるともう少し大きくてパワーのあるものを中心的に取り扱っているイメージだ。


MCC製のVA線ストリッパ

サイズと重量

両者とも重量もサイズもあまり変わらない。
  • P-958 全長225ミリ、210グラム
  • VS-4A 全長223ミリ、220グラム
だ。両者共通して、必要以上に大きくなく、コンパクトなサイズに多くの機能が上手くまとまっているという印象だ。

グリップの形

全体的には、VS-4Aの方が薄い。そのぶんVS-4Aのほうがコンパクトかというとそうでもない。ただ、MS-4Aにはグリップにツバがありその部分が突出している。P-958にもツバがあるにはあるが小さく、飾り程度のものだ。
握って比べてみた感じでは、VS-4Aの方が薄いにもかかわらず、指へのフィット感が良く、力が幅広く分散する形状になっている。長時間使い続けても指が痛くなりにくい。逆に、P-958はグリップのラバーに厚みがあるにもかかわらず、特定の部分へのアタリの強さを感じる。たくさん練習をしている時など、指に早く痛みが来そうな気がする。この点ではVS-4Aの方がよくできている様に思う。
そしてVS-4Aには上に書いた通りツバがある。工具を使って作業している間は、ツバがちょうどよい引っかかりとなって機能し、握るときに定位置を決めやすい。しかし、腰袋やホルダーに収納する際には、少々邪魔になる事もある。このツバで止まってしまうため浅く差し込む事しかできず、落下しそうな不安がある。それでいて、うっかり何かをぶつけた衝撃などで、ツバの部分までもホルダーや腰袋にめり込んでしまう事もある。そうすると必要な時にすぐに取り出せない。ツバの存在は、メリットでもデメリットでもある様に思う。ツバの存在自体は残して、形状を変更するなどすれば、VS-4Aが一歩リードできる気がする。

アイコンと目盛りの表示面

どちらの製品も刃の用途がひと目見て分かるように、シースや芯線のアイコンが記されている。そして線の長さを測れる様に目盛りが付いている。それらの描かれている面に違いがある。VS-4Aはアイコンも目盛もすべて片方の面にだけ描かれている。 P-958では両面に分散して描かれている。
受験者には、けっこう、ケーブルストリッパーの目盛りを活用している人が多いのではないかと思う。私自身もそうだ。
個人的には、片面に全ての情報が集約されているVS-4Aは、どちらの面に目盛りが描いてあるのかが一目瞭然で、「なにか書いてある方」を見れば迷わずに目盛りが付いている面を見ることができる、というものだ。これが地味だけれども、便利で、優れたモノづくりだと感じる。一方のP-958は、「目盛りの描いてある方を見ようと思ったら、裏側でした(チクショー)」というトラップに引っかかってしまう事があり、なにげにイラッとする。これは、細かい事だけれど、確実に弱点だと思う。
多くの人はそんなに気にする事ではないかも知れないが、私の個人的な事を言うと、この違いのせいで、ちょっとだけVS-4Aの方が好きだ。

板バネの枚数

VS-4Aには2枚の板バネが、P-958には1枚の板バネが付いており、握りを緩めると刃が自動的に開き、連続した加工作業に便利である。両者とも、板バネによって刃がガバッと大きく開くわけではなく、線の抜き差しがちょうどしやすい程度に少し開く程度である。見た目には結構違って見えるが、使ってみると使用感の違いはあまりない。

カラーリング

P-958は青のグリップで、VS-4Aは黒のグリップだ。持ち物のカラーリングを統一すると落ち着くという人も居れば、他の工具との見分けが付きやすいように、カブらない様にする人も居ると思う。品質や機能にそこまで大きな違いがないので、カラーリングを決め手にして選んでも良いと思う。

価格

価格も両者とも近い金額だ。おそらくアマゾンでは相当な数が売れており、多くの業者が熾烈な価格競争をしているのだと思うが、お互い同士比較して高くなったり安くなったりを繰り返している。「買おうと思った時に安い方を買う」という買い方でも良いと思う。


ホーザン P-958

MCC VS-4A

2018年4月27日金曜日

よく見かける「ホーザン」て?

第二種電気工事士の工具を探していると、必ずと言っていい程見かけるのが「ホーザン」というメーカーだ。このホーザンとは、一体どんなメーカーなのか。

ホーザンは、70年以上の歴史を持つ大阪発の老舗工具メーカーだ。よく知られている様に電気工事用の工具のラインナップが充実している。それ以外の分野では、自転車用工具、ピンセット、電子顕微鏡といった製品をラインナップしている。どちらかというと、大きくてパワフルなものよりは小型で精密なものを扱っているイメージが強い。

そんなホーザンは、第二種電気工事士試験向けの工具の製造販売への力を入り方がとにかくすごい。ホーザンの他にも、同じように電気工事士試験用の工具をセットにして販売しているメーカーはある。例えばフジヤやマーベルといったメーカーも試験用の工具セットを発売している。しかしホーザンは、こうした競合メーカーとは受験用製品への力の入り方の次元が違う。例えばホーザンは、実際の工事では使う機会がなく、完全に受験でしか使わない様な小道具までも製造販売している。しかも、そういう小道具もいい加減なものではなく、それなりのきちんとした品質で作っている。ここまでやっているメーカーはホーザンの他には見つからない。

製品のグレード的には高くも低くもなく平均的なところで、価格の設定も決して高くはなく、内容からするとむしろやや安いと感じるぐらいかも知れない。品質は全般的に安定しており、使い勝手にも定評がある。総合的なコストパフォーマンスは工具メーカー全体の中で見ても良い方だろう。仲間たちからも、買って失敗したという話は特に聴いたことが無い。

あえて欠点を言うならば、受験会場や講習会などの会場ではホーザン製工具を使用している受験者があまりにも多いため、名前を書いたり目印を付けておいたりしないと、自分の持ち物と他人の持ち物との見分けが付かなくなってしまうという事ぐらいだ。

どのメーカーの製品を買って良いのか迷ってしまった場合にとりあえずホーザンを買っておこうとか、あるいは工具選びにあまり時間を掛けていられない場合に、とりあえず多くの人が使っているホーザンの工具セットをまるごと買っておこう、なんて考える時もあるだろう。そんな事をしても失敗したと感じさせないのが、ホーザンの良い所だ。

定番のセット。他と比べる事なく大急ぎで工具を一式揃えたいならばこれ。

練習材料も信頼のホーザン。3回ずつ練習しておけば安心。


HOZANを代表すると言っても過言ではない定番のVVFストリッパー。










上のVVFに取り付けて使う。測ったそばからカットできるという優れもの。











本家のパナソニックのプレートはずしキーよりも多機能。











組み立てた配線のチェックができる便利キット。


2018年4月6日金曜日

工具の聖地「燕三条」とは

新潟県に燕市・三条市という市がある。そして両市にまたがる燕三条駅という新幹線の駅がある。両方の市は合わせて「燕三条」と呼ばれるひとつのエリアとしてよく知られている。

この燕三条では、伝統的に金属加工の産業が盛んであり、高度な技術と高品質な製品が生み出され、継承されてきた。今日ではこの事が刃物などの金属製の道具を使うプロたちばかりでなく、一般消費者にまでも広く認識され、燕三条ブランドという、地域一帯がブランドとして認められるまでに発展している。

こうした様々な金属加工製品の中には、電気工事の工具も含まれている。電気工事の工具にも品質の良し悪しがあり、それは刃物の切れ味であったり、ブレの無いスムースな可動であったり、加工の精密さや高度と粘りの共存による耐久性を持った素材開発などの製造技術によって左右される。

燕三条の優れた金属加工の技術は、電気工事用の工具の製造においても優位性をもたらしており、燕三条には優れた製品を製造する電気工事用の工具のメーカーが数多くあるのだ。電気工事と関係のあるメーカーには、次のものがある。

  • スリーピークス技研
  • マルト長谷川工作所
  • ツノダ
  • トップ工業
  • 旭金属工業
  • バクマ工業
  • 新潟精機
  • ANEX(兼古製作所)
  • 小林工具
  • 五十嵐プライヤー(現在は新潟県見附市に移転)
農作物等でなく、工業製品に関して生産地にこだわってアイテムを選ぶというのは、ちょっと意外に感じるかも知れないが、例えば窯業や繊維産業など、我が国ではよくある事なのだ。電気工事用の工具をこの「燕三条ブランド」で選ぶという選び方も、大いにアリなのではないだろうか。

VVFケーブルを加工しやすい様に独自に設計されたペンチ。2.0mmの3芯でも楽に切断できる。



偏心構造により握力を効率よく活用できる設計と、強力な切れ味の刃。


JIS規格のリングスリーブ圧着工具に最近参入したツノダ。コスパに優れた低価格で、早くも有力な選択肢に。


JISマークが無いのは、JIS規格を超える高級仕様のため。JISマークが無くてもみんな欲しがる。もはやトップ工業というメーカー名がスタンダード。