フジ矢やスリーピークス技研といった有名電工工具メーカーの製品と比べると、少し控えめの価格設定のペンチやニッパー等が目を引く。それでいながら、手にとってみると製品の仕上がりは見た目もしっかりとしていて、「TTS」という刻印は、そこらにありがちな安物とはひと味違う、ある種の風格を感じさせる。
実はこのツノダ、日本の工具の聖地のひとつに数えられる燕三条発の、50年以上の伝統を持つ老舗メーカーだったのだ。
そのツノダは、1990年代始めからタイに生産拠点を設立した。タイといえば今でこそ、自動車産業などをはじめ、日本の幅広い製造業で生産コストとクオリティのバランスが優れている国として有名で、多くの企業が工場を構えているが、90年代始めの時点ですでにタイのポテンシャルに注目し進出しているとは、まさに先見の明である。それから30年近くも経験値を積み上げてきた。
タイというのは、ピンと来ない人も多いかもしれないが、アジアの自動車産業の重要拠点で、東南アジアで最初に自動車エンジンの量産体制を整える事に成功した国で、世界有数の工業国のひとつなのだ。
少し安価ながらも良質な製品を提供できるのは、燕三条の伝統とタイでの長年の生産ノウハウの蓄積との両方を兼ね備えたツノダならではの仕事だったのだ。
はじめのうちは、見かける製品といえばもっぱらJIS規格のペンチやスタンダードなニッパーであった。それらは、価格に対して非常にクオリティが高い製品として強く印象的に残る良品であった。ここ最近はさらに、圧着工具のラインナップも追加され、売り場でもよく見かける様になった。スタンダードなJIS規格の良品というこれまでのイメージを打ち破るかのように、JIS規格品よりもより高機能を実現するために敢えてJIS規格外となるタイプの、プレミアムな製品も見かける様になってきた。それらは同社のJIS規格品と比べれば確かにいくらか高価だが、他社製品と比べると、相変わらずの高コスパぶりを発揮している。
国家試験の受験用に、しっかりした品質のものが欲しいけどできるだけお金はかけたくない、という人も、はたまた現場での日常使いにコスパの良い工具を探している人も、まだ試していない人は一度は試してみる価値があると思う。市場を席巻する可能性を秘めた、この先注目すべき高コスパのメーカーだ。
試験の定番、175mmのJIS規格ペンチは安心の品質ながら驚きの低価格。
リングスリーブでミスした部分の細かい切断に。1000円を切る驚きの価格。
整形グリップ+偏心タイプのハイスペックでも、ツノダならばこの低価格。
最近ラインナップに加わった圧着工具のシリーズ。相変わらずの低価格・高品質。もちろんJIS規格準拠で試験での使用も可能。
少し安価ながらも良質な製品を提供できるのは、燕三条の伝統とタイでの長年の生産ノウハウの蓄積との両方を兼ね備えたツノダならではの仕事だったのだ。
はじめのうちは、見かける製品といえばもっぱらJIS規格のペンチやスタンダードなニッパーであった。それらは、価格に対して非常にクオリティが高い製品として強く印象的に残る良品であった。ここ最近はさらに、圧着工具のラインナップも追加され、売り場でもよく見かける様になった。スタンダードなJIS規格の良品というこれまでのイメージを打ち破るかのように、JIS規格品よりもより高機能を実現するために敢えてJIS規格外となるタイプの、プレミアムな製品も見かける様になってきた。それらは同社のJIS規格品と比べれば確かにいくらか高価だが、他社製品と比べると、相変わらずの高コスパぶりを発揮している。
国家試験の受験用に、しっかりした品質のものが欲しいけどできるだけお金はかけたくない、という人も、はたまた現場での日常使いにコスパの良い工具を探している人も、まだ試していない人は一度は試してみる価値があると思う。市場を席巻する可能性を秘めた、この先注目すべき高コスパのメーカーだ。
試験の定番、175mmのJIS規格ペンチは安心の品質ながら驚きの低価格。
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TTC JIS ペンチ 175mm CP-175 |
リングスリーブでミスした部分の細かい切断に。1000円を切る驚きの価格。
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TTC 強力ニッパー JIS 160mm CN-160 |
整形グリップ+偏心タイプのハイスペックでも、ツノダならばこの低価格。
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ツノダ パワーペンチ 200mm PW-104DG |
最近ラインナップに加わった圧着工具のシリーズ。相変わらずの低価格・高品質。もちろんJIS規格準拠で試験での使用も可能。
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ツノダ 圧着工具 リングスリーブ用 TP-R JIS |