そのエビ印(LOBSTER)の工具を製造しているメーカーが「株式会社ロブテックス」だ。株式会社ロブテックスは、実は東証上場企業だ。現在は東証二部上場で、証券コードは5969だ。
本社は東大阪市で、2018年3月期の売上高は600億円を超えている。圧着工具以外にはどんな製品を作っているのかというと、電気や設備系の工事向けを中心としたハンドツールの他に、電動工具やエアー工具の本体やコンポーネントを作っている。製品ラインナップはかなり幅広く、総合工具メーカーと呼べるだろう。
会社の歴史は長く、公式サイトによれば、 今から130年前の1888年(明治21年)の創業だという。当初は理髪用のバリカンの製造を行っていたというから、ちょっと意外である。
リングスリーブ圧着工具がなんと言っても有名なロブテックスだが、ほかにも有名な工具がある。第二種電気工事士の試験で使う工具では、ウォーターポンププライヤーも有名だ。「アンギラス」という名前の製品は、設備工事業者の間でもよく知られた人気の製品だ。
何となく老舗を感じさせるロゴではあるが、上場企業だというのは意外だと感じる人も多いのではないだろうか。私自身も使いやすさを実感しているユーザーのひとりだが、上場企業ならではの安定した品質は、未体験の人も一度試してみる価値があるだろう。
電気工事士試験でエビと言えばコレ。耐久性、精度、控えめな価格と、弱点なし。カーブしたグリップが片手で扱いやすく、よくできている。
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圧着工具(リングスリーブ用) AK17A |
一部の職人はウォーターポンププライヤーの事をアンギラスと呼ぶ。アンギラスはロブテックスの商品名。信頼性が高く、これでないとダメだという指名買いも多い。
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アンギラス 250mm WP250ND |