受験案内を読むと、指定工具の欄には「スケール」と書かれている。「スケール」と言われると、曖昧ではある。英語を訳すと、定規も巻尺も、はたまた秤もスケールである。そうではあるが、日本の建設業界では一般的に巻尺の事を言う場合がある様な雰囲気がある。なので巻尺と考えておくのが無難だろう。
という事なのだが、敢えてそこに定規もプラスしてみるのもひとつの手だと思う。
私は試験の当日コンベックスを持ち込み、50cmほど引き出してテーブルの手前側の端に置き、そこでケーブルの長さを測りながら作業した。それで十分作業はできていたのだが、うっかりコンベックスの本体に手をぶつけてボトッと落としたりなんかする危険がある。なのでそうならない様に、作業をしている間中気を遣う必要があった。これが仮にコンベックスではなく定規だったりすると、薄くて手が引っかかったりしにくいので、もう少し快適だったのではないかな、持って来れば良かったかな、とその時思った。
ケーブルの長さの測定には、それほどの厳密さは求められない。例えば30cmの定規しか用意していなかったとして、それで60cmのケーブルの長さを図りたい場合でも、ケーブルの端から30cmをまず計って、そこを指でつまんでプラス30cmを測る、という様な図り方で、精度としては十分である。
直尺でもいいと思うし、曲尺なんかだと、荷物としてかさばりはするものの、直尺よりももっと安定して、落とす心配が減らせると思う。ひと工夫として、定規を持ち込むというのはアリではないだろうか。これから受験する人には、検討を勧めたい。
鋼尺の直尺。薄いので、誤って手を引っ掛けにくい。
軽いアルミ製。すべり止め付きで落ちにくそう。5cmおきに数字が強調されているのも便利。
テーブルの平面にベタッと置けば安定して、誤って落下させる危険が少なそう。