とは言っても、バリができてしまった時に処理したり、人によってはVVRケーブルを加工したりと、何だかんだで使う場面はある。現場ならば、電線を縦に裂いたり、材料のパッケージや段ボール箱を開ける時も出番になる。もっとも、電工ナイフでなくても、普通のカッターナイフでも良いのだが。
なんとも微妙な立ち位置の電工ナイフだが、それでもナイフという道具の存在は、技術者にとってある種のお守りというか、技術者の「心」みたいな特別さがあると思う。
なので個人的には、たとえ出番が少なくとも、持っておきたいと思う。そしてどうせ持っておくならば、多少はこだわって、使いやすいものを持っておきたい。
それで、個人的には、電工ナイフには多少のこだわりがあるのだが、そんな中で特におすすめの、折りたたみでないストレート型のものを集めてみた。
折りたたみ式のものにはコンパクトになるというメリットがあるわけだが、しかし電工ナイフ自体がそんなに大きな道具ではない。折り畳めないストレート型だからといって、邪魔になるほどかさばるわけではない。
一方で、ストレート型は、可動部が無い分、ある程度力を入れて使う事ができる。一方で、ブレやグラつきが無いので、繊細な加工をしたい場合にも都合が良い。
電工ナイフを買うなら、ぜひストレート型も選択肢に入れて検討してみてほしい。
このカバーを考えた人は超ナイスアイディア。本体から外さないので紛失の心配が無いうえ、カバーと刃で線を軽く挟んでくるくる回して被覆を剥ぐ事ができる。刃物の品質に定評のあるスリーピークス製。
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3.peaks 絶縁電工ナイフ 190mm SK-1 |
「マック」って、ジャズ・スタンダードの「マック・ザ・ナイフ」と掛けたのかな。カシャッと入る専用ホルダー付き。発売しているのは材料で有名なあの未来工業。