第二種電気工事士の実技試験では最も使う機会の多いVVFケーブル用のストリッパーがビクターから発売された。
高級感のある2色の素材を組み合わせたグリップが特徴的だ。
グリップ以外の部分は、ホーザンのP-958にかなりよく似ている。機能的に不足しているものはなく、目盛りの付き方などもよく似ている。ヒット作のP-958をかなりよく研究したのだろう。
ホーザンのP-958はよく出来た製品で、弱点らしい弱点と言える箇所もそうそう無いのだが、MCCのVS-4Aなどと比較した時に、グリップの握り心地があまり良くなく、力を入れて繰り返し使っていると手が痛くなりやすいのが確かに気にはなっていた。
ビクターもやはりそこをP-958の弱点と感じたのだろうか。この6200はグリップが非常に良くできている。厚みも長さもあってとても手に優しく、力を入れて繰り返し使っても手が痛くなりにくい。
また、細かい部分では、スプリングの形状がP-957とは違い、ケーブルが挟まりにくい形状に工夫されている。
多くの受験者がP-958を使う会場でこれを使えば、自分の工具の見分けが付きやすいというのもひとつのメリットだろう。
後発ならではの強みがしっかり活きた良品だ。これは買いだと思う。
ビクター 電工VA線ストリッパ No.6200