第二種電気工事士の工具ピカッと!: 練習に便利な差し込み式コネクタ

差し込み式コネクタといえば第二種電気工事士の実技試験の練習に欠かせない材料のひとつだ。そう安くもない材料なので、使い捨てにしてしまうなんてもったいない。そこで練習の課題をひとつ終えたら差し込んだ線を引き抜いて再利用、なんて事をほとんどの受験生がしているのだと思うが、引き抜く際にはそうすんなりとは抜けず、結構力が要る。

試験の直前など、たくさん練習したい時には、指先に力を込めて角ばった小さなコネクタから何度も線を引き抜く作業を繰り返していると、コネクタ自体も少しずつダメージが蓄積されてそのうち壊れてくる。そのうち指が痛くなってくる。それでもなおコネクタから線を引き抜く作業を繰り返していると、指の痛みが蓄積され、抜くのに時間も掛かってくる。

特に、試験の直前は、指を痛めた状態で本番の試験に臨むような事を避けたいし、あるいは直前での追い込みの練習をたくさんしたい時に、思うようにはかどらないという事も避けたい。なにか対策ができないものだろうか。

そんなニーズに対応しているのが、ワゴジャパンから発売されているこのコネクタだ。小さなレバーを上げ下げする事で、線をロックしたり、ロックを解除したりする事ができる機構になっている。いわば、クイックリリース機構である。その機構のおかげで、1つの課題の練習が終わったら、指を痛める事なくすんなりと解体して、また次の課題の練習にスピーディーに取りかかる事ができる。

この製品のひとつの短所として、極数4という仕様の製品が無い。売り切れているわけではなく、もともと発売されていない。もともと第二種電気工事士の試験用の製品という訳でもないので、4つの極数が欲しい箇所には、代わりに極数5を使用すると良い。実務の場面でもその様に使う。1つの極が余る事にはなるが、練習においてそれほどの支障はないだろう。どうしても気になる人は、1番端の極をテープやシールでふさいでやるなどすれば、違和感は減らせるだろう。

そんなちょっとした短所はあるものの、スムースに線を取り外せるメリットはとても大きい。地味ではあるけれども、練習熱心な人ならではの悩みを解決する、隠れた優れものだ。

結線部が見える透明タイプ。本番のニチフのコネクタの様に、しっかりと結線できているか、外側から見て確認する事ができる。

ワゴジャパン WFRシリーズワンタッチコネクターブリスターパック電線数2本 10個入 WFR-2BP