第二種電気工事士試験の指定工具ではないながらも、電気工事で日常的に使われる工具としてメジャーなもののひとつがニッパーだ。現場では、腰袋に常備している人も多いのではないだろうか。
試験ではどんな場面で役立つかというと、例えば、リングスリーブの圧着をミスしてしまい、部分的に解体したい場合だ。
リングスリーブの圧着箇所は、やや加工が難しく、ミスが起こりやすいポイントである。 例えば線がリングスリーブに入る深さがずれてしまったり、必要な線を一本差し忘れて圧着してしまったり、誤った色の線を圧着してしまう等である。
通常、受験者はこういう失敗もある程度想定し、指定寸法よりも少し余裕を見て長めの線で組み立てを行うものであり、もし誤ってリングスリーブを圧着してしまった場合は束になった線を圧着したスリーブの際でパッツンと切り落とし、必要に応じて再び芯線の被覆を剥ぎ取ったりして、部分的に線が少し切り詰められた状態で再び正しく組み立て直すという対応の仕方が定石だ。
ただ、これを行うと、線の長さが多少不揃いになり、組み立てづらくなってしまうし、見栄えも悪くなりがちだ。また、線を切り詰めるのも回数的に限度があるので、もうこれ以上失敗できないという心理的なプレッシャーが増えてしまう。
こんな時にニッパーがあると、尖った先端に近い部分にも刃があり、見通しの良い状態で細かくカットできるので、切り詰める線の長さが最低限で済んだり、テクニック次第では線を切り詰めずにリングスリーブだけを切り裂いて、圧着を外す事ができる。
とは言っても時間的な限度もあるし、 十分に練習しておけばそうそう間違えない様にもなるものだ。ただ、心理的にプレッシャーが余計にかかり過ぎても作業のパフォーマンスの低下につながってしまう原因を生んでしまう。心理的な支えとして、受験のお守り代わりに1本持ち込んでおくとメンタル面でプラスの効果が得られるのではないだろうか。
切れ味・高い耐久性でお馴染み、現場でも定番のフジ矢。
工具は全てホーザンで統一したいという人に。お馴染みのブルー。
「薄刃」というのは、つまり細かい作業ができるということ。
抜群のコスパで支持者増加中のツノダ。JIS規格もしっかりクリア。